Pink Moon / Nick Drake

  • Day:2012.11.24 18:49
  • Cat:音楽
アメリカで放送されたフォルクスワーゲンのコマーシャルです。

もう何年も前のものですが、ずっと心に残っていて、今回探してみました。

ニック・ドレイクの曲「ピンク・ムーン」がBGMに流れています。
(というか、最初に曲ありき、そこからストーリーを作ったようですね)

やっぱり今でもよいCMだな~と思えるものでした。どこか、せつないです。



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天使と神様、太宰治・英訳

  • Day:2012.11.16 21:27
  • Cat:
みなさま、こんにちは。
日に日に寒くなってきて、もうすっかり冬ですね。体調管理、お気をつけください。

今日の投稿は太宰治の本の英訳について。

ですが、まずは、わたしの持っている新潮文庫の「人間失格」をご覧ください。

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ご覧の通り、ぼろぼろです。
(文庫の下は太陽、生誕100年記念、太宰治特集号です)

残念ながらパラフィン紙が限界で、破れて散ってしまう前にここに記念に残しておこうと思いました。


この本に出会うまで知らなかったのですが、昔の文庫本はカバーはパラフィン紙と帯だけだったのですね。
なんとも無骨ですが、タイトルと作家名だけ、というのも、妙に迫力が増して、名作には幸いするようです。



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奥付。 昭和42年の41刷です。
今は軽く100刷は越えているのでしょうね。実際どれくらいなのでしょうか。

定価70円。消費税無し~!


なぜこんな古い本なのかと申しますと、今を遡る約20数年前、東京・白山でわたくしが拾ったものだからであります。

「拾った」というと語弊がありますが、ダンボール箱に本がどっさり入っていて、「自由にお持ち帰りください」と札がありました。

他にどんな本があったのか、今ではもう記憶にありませんが、わたしはこの本とジッドの「一粒の麦もし死なずば」と、「ランボー詩集」を有難くいただいてきました。

(*なんで忘れてしまっていたのか。メリメの「カルメン」ももらってきてました 11/20追記)



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帯のうら。当時の新潮文庫のカテゴリー色分けが表示されています。
「草色」や「紅色」!!!!
粋な色使いではありませんか。

この本は小説なので「草色ですね」。う~ん、だいぶ色あせてしまいました。ほんのり草色・・・というか灰色ですね。







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「人間失格」の英訳本です。

英タイトルは「No Longer Human」。
かっこいいタイトルですよね。。。。

(冒頭の、「訳者のイントロダクション」に、正確に訳すとしたら、"Disqualified as a Human Being" であることはきちんと注釈が入れられています)



「no longer ~」は「もう、~はやーめたっ!(または「無理っ」)!」という意味。
「not ~ anymore」 の、ちょっとフォーマルな言い方です。

I am no longer a doll collector. ⇔ 「人形収集するのやめました」

会話だったら、I don't collect dolls anymore. というのが一般的です。


ちなみに、HUMAN LOST (←青空文庫さんへのリンクです)は実際の太宰作品のタイトルです。



「No Longer Human」訳者は本年日本国籍を取得し、日本へ永住されたドナルド・キーンさん。
(わたしはキーんさん大好きです。『明治天皇』、超お勧めです。ご本人も気に入っておられる『足利義政 日本美の発見』も読みたいのですが、残念ながら未読です。)

キーンさんは第一に優れた日本学者ですが、名翻訳家でもあります。
三島もキーンさんへの手紙で、自著の英訳を指名・依頼しているほどです。


さ、ここからが本題です。
(ふうぅ、やっと!)


以下、ネタバレ(というほどのものでもないですが)注意です。

人間失格の最後のページを写しています!








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最後の、『・・・・・神様みたいないい子でした。」』の一行。



英訳ではどうなっているかといいますと。。。。

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『he was a good boy, an angel."』 がキーンさんの訳。

ところが、この本には angel は消してあり、"a God" とわざわざ書き換えられています。




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想像通り、この本も当然中古で購入したものです。前の持ち主さんは大学などの講義で太宰を分析したものでしょうか。
至るところに鉛筆の書き込みがあります。それをにやけながら読むのも、古本の楽しみの一つです。



翻訳としては、確かに「a God」が正しいのですが、キーンさんはなぜ敢えて「angel」としたのでしょうか。






英語圏では God というとまず、キリスト教の「神」を連想してしまうため、「神様みたいないい子」の、「神様」は、柔らかく暖かい日本語の印象が薄れ、「全能者としての神」的印象が強く残ります。

結果、作家の意図したものとはかけ離れた、堅い印象ばかりが読者の中に残ってしまうこととなりかねません。
特に太宰の作品は、最後の1行できゅっと締める、強烈なものが多いです。

「意図」だなんて、原文なら読む人の勝手ですが、キーンさんはせめて、無意識の間違った誘導だけは避けたかったのだと思います。

対して、「angel」なら、日本語で云う「神」にも近く、慈悲深く温かい印象が生まれます。


だから、あえて、「angel」なのだろうな~、とわたしは思うのです。

それを、注釈を書き入れた人と話し合ってみたいな、と思うわけです^^。






更新がのろいくせに、一回にいっぱい詰め込みすぎ!(←独り言です)。


。。。はい、もうちょっと続きます。。。。



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こちらは「斜陽」の英訳本です。




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こちらもキーンさんの訳です。

オリジナルでは、

朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」
と幽かな叫び声をお挙げになった。




原文の「朝」というのが抜けているのですが、しんとした静かな始まり方が全く同じです。


この本に関しては、三島由紀夫が「嘘っぱちの貴族言葉」で書かれていると言っていますが、それもまたよし。
と、わたしは思います。


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最後に「太陽」の1ページ。

私の眼には、何の事も無い
相変わらずの 「東京生活」のごとくに映った。





終わります!




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本をぽちっとありがとうございます。

金色のねこ

  • Day:2012.11.05 11:47
  • Cat:
ミナサン、コンニチハ。


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ハリケーン・サンディから1週間が経ちました。
たいへん幸運なことに、うちは停電も無く、無事でした。

被害のひどかった沿岸のほうでは、やっと昨日・今日、電気が復旧している状態です。
ニュージャージー、ニューヨークも本格的な復興はまだまだこれからです。

が、また今週半ばにストームが来るらしいので、既に被災された方々が更にお気の毒です。

去年の大震災の後にも雪が降りましたね。。。。

自然はまったく容赦が無いです。




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・・・・ヌクイ・・・・。


でもでも、みんなのもとに、太陽は再び輝きます。 ね!
(猛暑は嫌だけど!)






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↑ズーズーの鼻をぽちっとありがとうございます。
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